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公開日: 2013年4月28日日曜日 駆動班


もっと駆動系について新入生に知ってもらい(駆動班に入ってもらいたい)たい駆動班デス。

今回はギアボックス本体について書いていきます。
イメージとしてはこんな感じ。


材質はa2017と呼ばれるアルミ材を使用しています。
推定重量は約320g。先代ギアボックス重量は約520gだったので200g軽くなりました。
ギアの縮小化にと同時に箱の面を一面くりぬいたのでここまで軽くなりました。
tumpaの機体で運用する際、この面に対しては大きな力がかからないのでくり抜きました。
次回機ではボックス上部の面もくりぬけるような構造を考えていきたいです。

・cadで描かれていますがギアボックスの組み立て図

今回のギアボックスは、機能を増やして性能を上げるよりも既存の機構を取り除くことに特化、苦労しました。
とりあえず一つ目の廃止機構は、ワンウェイクラッチです。
この機構、過去の駆動系の中で一番面白いものなんですが一番不要なものであると考えています。

このクラッチはその名の通り一方方向にのみ動力を伝達する機構です。
詳しい原理は省きます。
イメージとしては自転車をこぐとき、ペダルを前に進む方向にこぐと動力は伝達するけど逆にペダルをまわすと空転して動力が逆方向には伝達されないといったものと同じ機能を持っています。
(作業場でギアボックスを実際に回してもらえるとわかると思います)
コレにより「プロペラの回転を止めようとしてパイロットがペダルを止める際、プロペラの回り続けようとする慣性力で駆動系部品が破損してしまうんじゃない?」、という問題を解決できるということで搭載していたようですが、実際に検討してみると駆動系のなかで一番弱いと考えられる部分でも定常飛行時の八倍以上のトルクがかからないと破損はしないと判断したのでワンウェイクラッチは廃止しました。

だからといってプロペラ回転中に急にペダルを止めたら駆動系に定常時の八倍以上のトルクがかかってしまう可能性があるので急停止はやめましょう。
パイロットさんよろしくお願いします。

トルク・・・物体を回転させようとする力、と言っておきます。

この機構は過去4、5年間のあいだのギアボックスには必ずあったものなので廃止するのには非常に悩みました。
壊れるか壊れないかホントのところは実際にペラを回わしてみなければわかりませんが・・・。

これにより部品点数が減りおおよそですが前年のギアボックスよりも200gは軽くできます。


次回何を書くかはまだ未定です。
お楽しみに。

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